ロバート・ニュービーの物語
今日はちょっとした昔話を。
これまでにも何度か書いたことがあると思うのですが、
『偶然なりにドラマのあるゲーム』と『セーブデータの気分』という言葉の由縁をちょっとだけ。
実は私が初めて『偶然なりにドラマのあるゲーム』というのを実感したのが、彼で遊んでいた時なんです。
その話に行く前には、まずこの世帯のお話から始めないといけません。
うちの超初期所帯、ハンクとローズの『恋愛よりどりみどり』プレイのお話です。
ローズは私にとって初めてのシムズ3でのテストプレイシムでした。
サンセットバレーで作家業をしながら、恋愛、結婚、不倫、出産、子育て、そして亡くなるまでを普通の寿命設定で遊んだ後、ちょうどリリースされていた無料のワールド『リバービュー』で遊んでみようかな~と思ったのがきっかけです。
この彼は、うちではハンクという名前でお馴染みの、シム作成画面のカタログの下の方に居るシムです。
ローズはいい具合にスキルが伸びた状態で引っ張ってきていたので、どちらかと言えばハンクメインで遊んでいた感じかな。
片田舎のリバービューで、ローズは気ままに作家兼画家業を、スポーツ好きなハンクにはスポーツキャリアに就いてもらって、
おまけに2人とも誘惑的なシム、2人揃って『恋愛よりどりみどり』を同時に達成させようと始めたこの世帯。
しかし・・・
このリバービューって町は、魅力的な独身シムが非常に少ない上に、
町の構造的にシムが集まるスポットが少なく閑散としている事が多いので、それはもう苦労しました。
まぁそれでも適当なシムを投入したりなんかして、ハンクの方は順調に人数をさばけていたのです・・・。
問題はローズの方・・・。
やっぱりプレイヤーである私の好みが反映されやすいというか・・・。
いくら人数稼ぎの使い捨てでも適当なシムとアレコレしたくないというか・・・。
しかも3の恋愛よりどりみどりは、ちゃんと交際関係を結ばないとカウントされない鬼仕様です。
つまり、片っ端から食い散らかせばいいってもんではなく、ちゃんと交際を申し込んで、破局して、そしてようやく次へ行けるというシステム。
ハンクは『誓約嫌い』の特質を付けていたので、破局させてもアッサリしたもんですが、ローズは意外と引きずるタイプだったりして。
しかも別れた後のムードって結構長い間続いたりするしね・・・。
そんな時に出会ったのが、この町のデフォルトシムであるロバートだったのです。
ロバートにはマグズさんという奥さんと、ボブという息子さんが居ましたが・・・
ちょっと魔が差してしまっただけ・・・の中の人の指示によりアッサリ離婚成立。
しかし・・・
予定通り・・・ハンクの恋愛よりどりみどりも残り1人となってしまい・・・。
もちろん、当初からラストはローズとくっつけてハッピーエンドの予定だったので、もうローズの方は達成も不可能そうだったし・・・。
こんな風にして、のどかなリバービューを引っかき回して行ったハンクとローズ。
残されたのが気の毒なロバートです。
誘惑的なシムにたぶらかされて、挙句の果てに捨てられるという・・・。
家庭はすでに崩壊しており、順風満帆だった生活が一変。
これはさすがに気の毒過ぎる・・・
てことで、大急ぎで町に放ったのが・・・
このシムです。
名前はノエミちゃんという、『きれい好き』で『家族志向』なシム。
職業は警察官です。
まぁそんな感じで、しばらくの間ノエミをアクティブにして待つ事数シム日間。
一応、予定通りとは言え、やっぱり出会いとかはちゃんとしたい乙女心ですよね。
ともかく、無事偶然を装って・・・2人を出会わせることに成功。
ただ・・・
この2人は中の人が思うほど一筋縄ではいかなかったんだなぁ・・・。
『アウトドア好き』『釣り好き』『コンピューターの天才』という・・・
ザ・趣味に生きる男・・・
それがロバート・ニュービーだったのです・・・。
とにかくいつでも『外に行きたい』『釣りしたい』『種を拾いたい』
・・・そんなんばっかで、あんまりノエミに興味ない感じがプンプン。
この日だって『夜中に釣りをする』とかって願望ポワ~ンとな・・・。
うーん・・・
これはさすがに中の人も参ってしまいました。
ロバートにとっては第二の人生とも言えるこのやり直し。
なのに、また中の人の勝手な都合だけで2人をくっつけてしまっていいのか・・・?ってね。
どうやらこのカップルは失敗だったのかもしれない・・・と思い始めたそんなある日。
ここでついにロバートの物語が大きく動きました。
この日は息子のボブから『たまにはこっちで遊びませんか?』ってな誘いがありまして。
そういやボブくんは、もうすぐ誕生日だっけかな~ってなタイミングでした。
そういえば、もうずっと前からロバートの願望欄には・・・
『息子のボブと親友になる』って願望がついたままだったな~。
よし、今日でこの願望叶えてあげよう!ってことで、積極的に親子の交流をして・・・
そして、ようやく息子と親友関係になれたその時です。
『ボブと親友になる』という願望と、入れ替わりに浮かんできた願望が・・・
『ノエミにプロポーズする』
だったんですから!もう私はびっくりするやら感動するやら。
なんか、こう、自分の不始末で壊してしまった家庭があって、
ちょうど息子が成人するまでに親友関係に戻っておきたい!的な・・・男のけじめとでも言いましょうか。
そりゃもちろんただの偶然だったのかもしれないけど、
それでも偶然なりにドラマのある展開だなーって、本当にしみじみ感動してしまった瞬間だったんです。
そんな訳でこの後、彼はPCの天才特質だけ家族志向と入れ替えて、
科学キャリアでバリバリ働いて、いつの間にかほとんどのスキルはマックス。
そして後の世代へと繋がる13人もの子供に恵まれて大家族に。
もちろん生涯願望の『完全プライベートな水族館』も達成!という、うちのシム界で最も愛されたシムの1人となっていったのです。
そうなんですよねぇw
だてにデフォシムからメイン世帯には昇格してないぜ!みたいなw
今日はそんなお話でした。
ただのゲームとは言えども・・・
やっぱり『偶然なりにドラマのあるゲーム』
それがシムズ3。
今日はみっちり丸1日がかりでロバートのSS撮ってたからさすがにもうヘトヘトw
もう1つのキーワード『セーブデータの気分』のお話はまたいつか。