嵐の後に・・・


「順調過ぎてつまんないくらい順調だね。」

「そうだな。」


「・・・ゴホっ・・・」
「ねぇ、トリスタン・・・喉渇いたんでしょ?」
「・・・ううん。」

「ちょっと飲んでもいいよ?」
「・・・もうちょっと待てば獲物を狩れるし・・・」
「いいから。」


「いつも悪いな。」
「ううん・・・気にしないで・・・そのかわり・・・」

「ずっと一緒に居てね・・・。」
「わかってるよ・・・。」


・・・などと・・・!!すいません・・・鼻血が出そうです・・・!
だからあの2人は危険だって言ってるのにー!!
本当はもっとロマンチックなセリフを充てたいのは山々ですが、恥かし過ぎてこれ以上無理でした!

さて、ラッキーパームスの冬です。
本来は砂漠の町なので、秋冬は短いはずのこの町ですが・・・

今年の冬はミョーに長い!
雪に不慣れな住人たちの生活基盤が危機に陥っているって状況ですが、
子供たちはそんな事など関係なしに今日も元気に雪遊びですね。

しかし・・・

この町に忍び寄っているのは、この寒さだけじゃなかったのです・・・。


「ほんとによく降るわよねー。」
「年寄りにはこの寒さ、きつくていかんわ・・・。」

「雪遊びも楽しいけど、やっぱりそろそろ日差しが恋しくなってきたなー。」
「ホントだね、今年の冬はやけに長くて調子が狂っちゃうよ。」

「・・・ん?新しいカジノクラブ・・・?」

「魅惑のシムージマハール・・・か。」

「はて・・・?
わたしったら・・・あんなシムをカエルに変えたかしらね・・・?」


「一体どうしてそんな格好をしているのかしら?」
「・・・うっ・・・小悪魔に・・・やられたんです・・・。」
「・・・小悪魔ですって・・・?」

「・・・おいら・・・もうダメだーっ!人生めちゃくちゃだよー!!」
「大丈夫!愛するシムにキスさえしてもらえば、その姿は元に戻るんだから。」
「・・・うっ・・・」

「その愛するシムに・・・振られたんだーい!!うえぇ~ん・・・。」
「・・・まぁ!」

『・・・やっぱりあの2人かしら・・・。』




「おじいさん!一体どうしちゃったの!?その格好!!」
「・・・。」


「最近ちっとも遊びに来ないから心配してたのに・・・まさかこんな事情とはね。」
「何とも情けない話じゃ・・・。」

「・・・ふふふ・・・」


「・・・ねぇ・・・変身したら、本当にずっと一緒に居られるの?」
「・・・もちろんだよ、吸血鬼は永遠に生きるからね。」
「・・・そっか・・・」

「・・・じゃぁ・・・変身・・・しちゃう・・・!」

「ねぇ、お兄さん・・・!」
「でへへ・・・何でしょうか???」


「ねぇ・・・アッチでいい事しない・・・?」
「・・・うひょひょひょ・・・そりゃ・・・いいけど・・・!」

「まったく・・・懲りないコンビが再来したのね・・・。」
やりたい事が多すぎるので一気に色々詰め込んでいます!
何とかついて来ていただけると幸いです。

「僕、雪はそんなに嫌いじゃないけどねー!」

「でも、さすがにこれは降りすぎですよねぇ、おかしいなぁ。」
「そうねぇ・・・本当に変な天気だわ。」

「あら・・・?アーロンさんまでカエルになっちゃってる!」

「・・・むむむ・・・!やっぱり放ってはおけないわね・・・。」

このようにして・・・
砂漠の町に大寒波とカエル吸血鬼嵐をもたらした謎の魔女と吸血鬼・・・。

彼らには目的などありません。
特別な力を持て余して日々嫌がらせのような暇つぶしをする事だけが生きがいなのです。
しかし・・・この町にはいい魔女が先住していたのが運の尽き・・・。

ついに、悪の元凶と対峙する時がやって来たのです・・・。

「・・・久しぶりね。」

「まーたアンタなのぉ!!
まだまだこれからお楽しみなんだから邪魔しないでよ!」
「そんな訳にいかないでしょ!」

「・・・もうっ!忌々しい湖の魔女めっ!今度こそやっつけてやるんだから!」

「・・・チッ・・・ウィンチェスターのお出ましかよ・・・。」




今回やりたかったのが、この魔法使いの『魔法対決』だったので、
こんな小芝居にお付き合いいただきまして感謝します。
では感動(?)のクライマックスに向けて、もう一頑張り!


「魔物はムーンライトフォールズに帰りな!」
「何だとぉ!」

「さすが・・・ヒドゥンスプリングズの魔女はやるわね・・・」

「でも私はゴス家の血を引く者なのよ!」
「だったら・・・」

「早く・・・あの陰気な貴族趣味の館にお戻りなさいっ!」
「・・・何ですって・・・!!」


・・・大雑把で申し訳ないですが・・・w
このようにして無事、悪い魔女と悪い吸血鬼退治が完了したのでした!

そして・・・

悪い魔女の魔法が解けた砂漠の町に・・・


遂に訪れた待望の春・・・!
しかも・・・

春と共にやって来た嬉しい訪問者・・・

「おとーさんっ!!」
「サム・・・いい子にしてたか?」
「・・・おとーさん・・・!」





気の毒なおじいさんは、愛するシム・・・!からのキスで・・・
無事、元の姿に戻りましたとさ。


大好きなお父さんと一緒に過ごせてよかったね。

さぁ、季節は春です。