第30話 交差点
さて・・・
予想外の避暑休暇から戻って来ました、いつものサンセット・バレーです。
リンダも、いつもの日常に戻りました。
・・・プルルルル・・・プルルルル・・・
「あら!編集者さん!いつもお世話になっています。」
『いやー、先生ったら!聞きましたよ!』
「何のお話ですか?」
『んもーっ!すっとぼけちゃって!取材ですよ、取材!』
「・・・え?・・・取材・・・はて?何の事だかさっぱり・・・」
『えぇ?でも『次回作はサッカー少年のお話だから ♪ 』って聞いてるんですけどねぇ。
まさか心当たりがないとは言わせませんよぉ?ふふふ。』
『あら!』
『おや!』
『コナーさんにカーター先生!』
『今日は・・・お二人で・・・?』
『いえいえ!取材なんですよ、取材!取材なんてねぇ、参ったなぁ!』
『そうそう!取材!次回作の主人公がサッカー少年って設定なので・・・』
『ほーぅ・・・』
『・・・なるほどぉ・・・』
『まぁ、サッカーの事ならコナーさんに聞くのが一番だべ。』
『んだ、んだ!』
・・・実は・・・心当たりがあり過ぎなんですよねぇ、この二人・・・www
「・・・うーん・・・。」
『じゃ、ま!じっくり取材して、次回作よろしく頼みますよ!』
「・・・ちょ、ちょっと待ってください!勝手に話をすすめな・・・」
『いいからいいから!
皆さん期待してるんですよ。是非!いつも通り、いいものをお願いしますね!』
「・・・ちょ・・・」
・・・ガチャッ・・・ツー・・・ツー・・・ツー・・・
「へぇ、ほんとに書く事になったのか。それは大変だな。」
「うん・・・変なこと言わなきゃよかった・・・」
「まぁ・・・でも、ほんとに書くなら、しっかり取材してもらわなきゃな。」
さて、そんな二人です。
星空の下マジックでしょうか???すっかり元通りになってしまいましたが、
この関係を続けるにあたって、幾つか話し合った事もあるようです。
その壱・・・『謝らない事』お互いの精神衛生の為に・・・
その弐・・・『開き直る事』どうせなら楽しまなきゃ損!
その為には・・・!
その参・・・『絶対にバレない事』
そんな訳もあって、積極的に取材とやら・・・を楽しんでいたのでありますね。
それに・・・
お互い変に気を使って、こんな話も出来なかった前の関係よりは、少し前に進んだのかもしれません。
「そうなるとゴルフにも行きやすくなるし、いいんじゃないか?」
「いいねぇ、いいねぇ!」
これまでジョンとリンダのお話ばかりでしたが、そろそろ動かないとね。
こちらはもうご存知?チェスターくんのおうちです。
「ここを二階に立て替えれば、あと二人くらい余裕だろう、うん。」
「ふはは!そりゃ幾ら何でも気が早いよ!」
「あ!お帰り!チェスくん!待ってたんだよ。」
「あ!おじさん、こんにちは!建て替えって何の話?」
「あぁ?うん、まぁ、いいからちょっと座りなさいって。」
「ほぉ!警察官か。チェスくんならきっといい警官になるだろうな。」
「へへへ。」
「そこでだね、ちょっと話があるんだが・・・」
「なぁ・・・俺が修理すれば一瞬で終わるんだぞ?」
「うーん、そうだけど・・・」
「ちょっとだけ・・・うーん・・・こうかなぁ?」
「・・・見てらんないよ。」
「・・・婚約・・・?」
「・・・まぁ、驚くの無理はない。」
「もちろん、チェスくんの意思を尊重するし、今すぐにって話ではないんだよ?」
「・・・。」
「ただ、ミルドレッドは乗り気でね。」
「まぁ、ちょっと考えてみてくれ。」
「・・・うん。」
おやおや、チェスくんの将来について、真面目な話をしてるってのに・・・
初心者修理、無事失敗するの巻・・・www
もうね・・・色々と言わせたいセリフはあるのですが・・・
さすがに・・・恥かしすぎるので自粛します・・・ww
「最近どうしたんだよ?思いつめた顔しちゃって。
もしかして、それが今日の話ってやつと関係あんのか?」
「・・・うん、まぁね。」
「で、話ってなに?」
「・・・え?」
「だから、僕たち婚約したんだ。」
「・・・・・・え?」
「だから婚約したんだよ、ミルドレッドと。」
「・・・え?だって・・・婚約って・・・」
「別に、そんなにおかしくないでしょ?付き合ってるんだし。」
「・・・付き合ってるたって・・・」
「お前、わかってる?婚約って結婚するってことだよ?」
「うん、そうだよ。」
「・・・リンダのこと・・・どうすんだ?」
「おねえさんが、なに?」
「・・・知らないからな。」
ー翌日の放課後ー
「チェスー。悪いけど今日さ、俺、居残りなんだよなー。」
「あ、そうなの。じゃまた明日ね。」
「居残り頑張って!ロバート。」
「おう。」
・・・ピンポーン・・・
「・・・え?」
「・・・お客さんだ・・・」
コソコソ「どうしよう・・・居留守使うべきか?」
「・・・カーテンはあるけど・・・人影は見えてるはず・・・」コソコソ
「・・・うーん・・・」
「・・・ヤバイな・・・」
「・・・ヤバイね・・・」
「スゥスゥ!そこの知らないシム!
ちょっと待ってくださーい!今どうしても手が離せなくってーっ!」
ジョンの逃げ足・・・www
コソコソ「ねぇ!上着忘れてるってば!」
「・・・すまんすまん・・・逃げるのに必死だった。」コソコソ
コソコソ「もう・・・おっちょこちょいなんだから!」
「ん?」コソコソ
・・・ねぇ、そんな事してる暇があるなら早く逃げなさいよ・・・
まったく・・・とんだバカップルに成り下がったのね、アンタたち・・・。
そんなシムに育てた覚えはありませんよ!(すっとぼけー)
まぁ、でも・・・
コソコソ「ねぇ、気をつけてね!」
「おう!」コソコソ
三つの約束通りに・・・
スリルを楽しんでいるようで、まず第一の山は乗り越えたようですね。
おまけ
お嬢様だって暴露したばかりなのに・・・
今回は体を張って笑いを取りに来てくれたリンダに拍手を送りたいと思います。