スプリンクラーが好きすぎて

Simsの写真などをのんびり気ままに貼っていくブログです。

第46話 失踪

f:id:sprinklersim:20171029043449j:plain

f:id:sprinklersim:20171029043402j:plain

f:id:sprinklersim:20171029043419j:plain

「どこに居るんだ・・・」

 

ー数日前ー

 

f:id:sprinklersim:20171030120334j:plain

f:id:sprinklersim:20171030120311j:plain

「ただいま。」

「おぅ、おかえり。もうすぐ夜飯出来るから宿題済ましなさい。」

「お袋って・・・」

f:id:sprinklersim:20171030122707j:plain

「・・・ミッシェルか?しばらく実家の方に居るって・・・」

「・・・そう。・・・なんか・・・大丈夫?」

「あぁ・・・まぁ、何とかするよ。」

f:id:sprinklersim:20171030124050j:plain

「そういやさ、チェスのところなんだけど・・・」

f:id:sprinklersim:20171030123007j:plain

「なんか・・・リンダさんが出て行ったとかって・・・親父、何か知ってる?」

「・・・え?何だって・・・?」

f:id:sprinklersim:20171030134846j:plain

「なんか、対談とかの翌日から居ないみたい・・・何か聞いてないの?」

f:id:sprinklersim:20171030134912j:plain

『もうあなたには・・・迷惑掛けないから・・・』

f:id:sprinklersim:20171030124317j:plain

「・・・いや・・・別に、普通だったけど・・・」

普通ではないだろ、普通では!

f:id:sprinklersim:20171030125227j:plain

いくら久々に会って気分が盛り上がってしまったからってさぁ・・・

ホントあんたたち、なんて事してくれたんだ!と怒りたいですよ、まったく。

f:id:sprinklersim:20171030125238j:plain

まぁ、実際は・・・私が劇場でのウフフっぽい光景の写真を撮ってみたかった・・・

ってだけなので、とんだトバッチリもいいところですが・・・ww

f:id:sprinklersim:20171030125936j:plain

「あれ・・・?おじさんだ!」

f:id:sprinklersim:20171030131837j:plain

「おぅ、チェス・・・奇遇だな。」

いや、待ち伏せしてウロウロしてたくせにー。

f:id:sprinklersim:20171030131803j:plain

そりゃリンダが家を出た・・・しかもこのタイミングとなれば、

どうしたって気になる男心なのかなーと思うんですよね。

f:id:sprinklersim:20171030130607j:plain

「よくわかんないけど、あの日・・・家に帰ったら・・・」

f:id:sprinklersim:20171030133210j:plain

「メモが置いてあってさ・・・」

f:id:sprinklersim:20171030133226j:plain

「・・・少し調べたけど街は出てないみたいだし、あれだと思う・・・缶詰ってやつ?」

「・・・缶詰?」

「うん・・・ここしばらく長編を書いてたのに、家事とかでなかなか捗らなかったみたいだし・・・」

f:id:sprinklersim:20171030131054j:plain

「・・・僕も嬉しくてついつい・・・悪い事しちゃったよ。」

「・・・。」

f:id:sprinklersim:20171030133637j:plain

あーぁ・・・何だかチェスくんがいい子過ぎて、

作ってる方も罪悪感で半泣きなのですが・・・

f:id:sprinklersim:20171029043500j:plain

もっと罪悪感の塊状態のジョンは・・・居ても立っても居られなくなり、

とりあえずリンダの実家っぽいリバービューへ車を走らせたという訳です。

f:id:sprinklersim:20171029043551j:plain

「この辺の・・・カーターさんというお宅を探しているんです。」

f:id:sprinklersim:20171029043531j:plain

「リンダさんという若いお嬢さんが居るカーターさんなんですけど、ご存知ないですか?」

「・・・さぁ・・・?」

f:id:sprinklersim:20171029043636j:plain

「・・・リンダ・カーターさんねぇ?」

f:id:sprinklersim:20171029043617j:plain

「・・・はて?聞いた事ないですなぁ。」

「・・・そうですか。お回りさんでも知らないなら、検討違いなのかな。」

「さぁ、どうでしょうね。」

f:id:sprinklersim:20171029043658j:plain

まぁ、なかなか上手く行きませんが・・・

f:id:sprinklersim:20171029043729j:plain

「カーター?」

「えぇ、若いお嬢さんが居るカーターさん、聞いた事ありませんか?」

「・・・さぁ・・・」

f:id:sprinklersim:20171029043738j:plain

「知らねぇな・・・。」

「酒場のマスターが知らないって・・・あの、そちらは知りません?カーターさんなんですけど・・・。」

f:id:sprinklersim:20171029043805j:plain

「・・・おいおい、俺に振るなよ。」

「そうだよ、リンダお嬢様なんて知る訳ないだろ?おかしなことを言う男だな・・・。」

f:id:sprinklersim:20171029043819j:plain

「まったくだ、酒が不味くならぁ・・・。」

「もうあっち行こうぜ。」「んだんだ。」

f:id:sprinklersim:20171029043829j:plain

「はぁっ・・・やっぱツインブルックに行った方がよかったのかな・・・?」

f:id:sprinklersim:20171029043848j:plain

f:id:sprinklersim:20171029051559j:plain

「・・・もしかして知らないかなぁ?ちょうど君くらいの年頃で・・・」

「・・・さ、さぁ?」

f:id:sprinklersim:20171029070200j:plain

「君と同じ年くらい、ほっそりとした綺麗な女性で、見事なプラチナブロンドの・・・」

「ちょっと!ちょっと待ったーっ!」

f:id:sprinklersim:20171029051612j:plain

「そこのおっさん!ちょっと待ちな!」

「・・・え?オッサン・・・俺?」

「すいませんねぇ、せっかくの休憩中なのに・・・」

f:id:sprinklersim:20171029070442j:plain

「いえ・・・この方がね、おかしな事をおっしゃるの・・・」

「あわわわわ!気のせいです、気のせい。どうぞ休憩にお戻り下さい。御機嫌よう。」

f:id:sprinklersim:20171029051633j:plain

「・・・御機嫌よう。」

「ちょっと~、アンタ。いくらよそ者だからって、こっちには事情ってもんがあんのよ。」

f:id:sprinklersim:20171029051647j:plain

「俺は・・・ただカーターさんって家を探してるだけ・・・」

「だから!それが問題だって言ってんのよ。まったく。」

「え?じゃ、もしかして・・・知ってるかな?カーターさんちのリンダさん。」

f:id:sprinklersim:20171029051709j:plain

「もう・・・わかったわよ。カーターさんちが知りたいのね?」

「・・・えぇ、そうなんです。」

f:id:sprinklersim:20171029052556j:plain

「ふーん、サンセットバレーからいらしたの。」

「えぇ・・・手掛かりもリバービューに実家があるらしい・・・くらいしかなくて・・・」

f:id:sprinklersim:20171029051719j:plain

「ここが実家だってご存知って事は、何か特別な関係なのかしら?」

 「・・・いや・・・まぁ・・・その・・・親しい友人です。」

f:id:sprinklersim:20171029051758j:plain

「さぁ、そろそろ着きますよ。」

「・・・すいません、カーターさんちに案内してもらえるもんだとばかり・・・」

「あら?何のお話かしら?」

「いや、これって・・・美術館か、博物館でしょう?この先は行き止まりだし・・・」

f:id:sprinklersim:20171029051738j:plain

「あら、面白いご冗談だこと・・・ほほほ。」

「まったく・・・訳がわかりません・・・もしや、ここってホテルなんですか?

有難いですが、今日は日帰りを予定していまして。」

f:id:sprinklersim:20171029051821j:plain

「いえ、ですからね?ここがカーターさんのおうちなんです。」

「・・・は?」

「だから、ここがリンダ・カーター様のご実家ですよ。」

f:id:sprinklersim:20171029053732j:plain

ドドーン!大きすぎて画面には到底収まりませんが・・・www

せっかくなので、スーパー金持ちをイメージして、ひたすら巨大なお屋敷を作ってみました。

f:id:sprinklersim:20171029051838j:plain

「・・・これが・・・実家・・・リンダの・・・」

さすがのジョンも、ぶったまげかな。

f:id:sprinklersim:20171029051901j:plain

「はい、どなたですか?」

「あのぅ、すいません・・・酒屋です。」

f:id:sprinklersim:20171029053848j:plain

「・・・おや?今日は注文の日でしたっけ?」

「いえ、近くを通ったので、何か御用があればと思いまして。」

「・・・今のところは間に合ってますね。」

「そうですか、では失礼します。今後もご贔屓に。」

f:id:sprinklersim:20171029053918j:plain

「・・・うーん、やっぱり・・・帰ってる様子はないと思うな。」

「・・・そうなんですか?」

「そうよ・・・もしお帰りなら、今頃、大騒ぎのどんちゃん騒ぎだもの。」

f:id:sprinklersim:20171029053905j:plain

「残念だったわね。せっかくサンセットバレーから遠出して来たのに。」

「・・・困ったな・・・これ以上は皆目検討がつかない・・・」

f:id:sprinklersim:20171029061054j:plain

「やっぱりツインブルックか・・・今からでも間に合うかな・・・」

「せっかくだから、家の方に直接聞いてみればどうですか?」

「・・・それは・・・。」

f:id:sprinklersim:20171029053931j:plain

「あなた指輪してらっしゃるけど、それって、お嬢様との・・・?」

「・・・いえ・・・」

「ふーん、訳アリって感じかしら?」

f:id:sprinklersim:20171029071511j:plain

「さっきのお嬢さんはね、カーター家の庭師でね・・・」

f:id:sprinklersim:20171029071536j:plain

「ちょっと事情があってさぁ、あんまりお嬢様の話はしない方がいいのよねぇ。」

「そうだったんですか・・・」

f:id:sprinklersim:20171029085848j:plain

「・・・もしよかったら、その事情ってのを教えてもらえませんか?」

「付き合ってるのに何にも知らないの?」

「・・・あまり過去の話はしたがらなくて・・・」

f:id:sprinklersim:20171031111653j:plain

「まぁ、色々あったからそうでしょうね。

お嬢様の話かぁ。そうねぇ・・・どこから始めたらいいかしら?」

f:id:sprinklersim:20171031100251j:plain

「あなた『秘密の公園で』って本、ご存知かしら?」

「あぁ・・・リンダさんのデビュー作ですよね?」

「そうそう!じゃ、あの本を基にお話しようかしらね。」

f:id:sprinklersim:20171029085612j:plain

『さぁ!お嬢様、撮りますよ!こっちを向いて微笑んで下さい。』

それは、少し昔のお話。

f:id:sprinklersim:20171031101725j:plain

代々続くカーター家の一人娘として、それはそれは大事に大事に育てられたのがリンダお嬢様です。

f:id:sprinklersim:20171031101757j:plain

おっとりとした物腰で、街の住人からも慕われ・・・

f:id:sprinklersim:20171031083230j:plain

いつしか、素晴らしい淑女になりつつありましたが・・・

お嬢様も遂に多感な十代を迎え・・・

f:id:sprinklersim:20171031084136j:plain

やがて・・・一人の男性と恋に落ちました。

お相手もそれなりの家柄で、成績優秀。医師としての将来が約束されていました。

双方の家も、若い二人の事だからと、遠くから見守るように干渉はなかったのです。

f:id:sprinklersim:20171031083304j:plain

が・・・

f:id:sprinklersim:20171031084152j:plain

頑固者のお父様が、突然持ちかけて来た縁談。

お父様としては、一人娘に家を継いでもらう為にと、良かれと思って婿養子の縁談を探していたのです。

f:id:sprinklersim:20171031084205j:plain

しかし・・・お嬢様は反発しました。

f:id:sprinklersim:20171031084223j:plain

スーツが悪趣味、という以外は概ね好青年だったかもしれない・・・

f:id:sprinklersim:20171031084239j:plain

だけど、お嬢様が好きな人は一人しか居なかったのです。

f:id:sprinklersim:20171031112000j:plain

「それで・・・なんとびっくり!大胆にも駆け落ちしちゃったのよね。」

f:id:sprinklersim:20171029114946j:plain

ツインブルックに初めて借りた家は、45マスの小さな部屋。

f:id:sprinklersim:20171029115007j:plain

この部屋には、ピアノもドレッサーも、なーんにもなかったけど・・・

f:id:sprinklersim:20171029115037j:plain

『お仕事大変だった?』

『ううん、平気だよ!それより、今日の夕食は何かな?』

『今日は・・・うっかり買い物に行くのを忘れちゃって・・・サンドイッチしか出来ないけど、美味しく作るからね。』

f:id:sprinklersim:20171029115056j:plain

『リンダが作ってくれるなら、きっと何でも美味しいだろうね。』

『うふふ!』

f:id:sprinklersim:20171029115108j:plain

本当はお金がなくて買い物にも行けなかったのです。

そう・・・この部屋には、何もなったけど・・・

f:id:sprinklersim:20171031115736j:plain

あなたとわたし、二人っきり・・・

f:id:sprinklersim:20171029115120j:plain

それだけで幸せだったのに・・・

f:id:sprinklersim:20171029115443j:plain

『おい、見つけたぞ!!』

『逃がすな!!』

f:id:sprinklersim:20171029115144j:plain

『両方とも捕まえろ!!』

f:id:sprinklersim:20171029115154j:plain

『保安官、僕たちは何も悪い事なんてしてないぞ!』

『やかましい!この忌々しいクソガキが!』

f:id:sprinklersim:20171029115927j:plain

『さ、お嬢様はおうちへ帰りましょうね!』

『嫌よ!離して・・・!アレックス・・・!』

『リンダ・・・ごめん・・・』

f:id:sprinklersim:20171029120958j:plain

「それっきり・・・アレックスの一家はすぐに引っ越しちゃって音沙汰なし。」

f:id:sprinklersim:20171030072626j:plain

「お嬢様は、その日のうちに蝋燭を吹き消してドロン。」

f:id:sprinklersim:20171030072903j:plain

「それ以来、この街ではお嬢様の話は禁句になってしまったの。」

f:id:sprinklersim:20171031055545j:plain

長々と引っ張っていましたが、これがリンダの過去という訳で・・・

f:id:sprinklersim:20171031102307j:plain

名家のお嬢様だったのに、駆け落ちまでするような大恋愛を経てここに流れ着いた・・・そんな過去があったのか。

この帰り道、ジョンは何を思うのでしょうかね。

f:id:sprinklersim:20171031102716j:plain

そんな訳で、すっかり日も暮れて、ようやく戻って来たサンセットバレー。

ついでだから、明日の朝食の買い物でもして行くか・・・てな深夜0時のスーパーにて・・・

f:id:sprinklersim:20171031071931j:plain

「すっかり遅くなってしまったな・・・って、おや・・・?」

f:id:sprinklersim:20171031071950j:plain

「リンダ・・・?」

いやね、あと数話でこの物語も終わってしまいます。

本当に長くて長い道のりでしたが、終わってしまうとなると寂しい親心。

f:id:sprinklersim:20171031080316j:plain

で、まったく支離滅裂ですが、どうしても泥棒ルックが好きなもんで、ついつい・・・ww

いや、リンダは夜中にこそっと買い物するとなれば、こういう変装するのかなーってwww

どうでもいい話ですが、今年のハロウィンはシムズ3の泥棒ルックで街に繰り出そうかと真剣に悩んでいます。

f:id:sprinklersim:20171031072145j:plain

まぁ、話に戻りますね。

f:id:sprinklersim:20171031072211j:plain

「今・・・どこに居るんだ?・・・みんな心配してるんだぞ?」

「・・・探さないでって言ってあるから。」

f:id:sprinklersim:20171031072312j:plain

「あなたこそ・・・こんな時間に何してるの?」

「いや・・・ちょっと出掛けてたんだよ・・・それより、どうなってるんだ?」

「別に・・・ちょっと・・・一人の時間が欲しいだけ・・・」

f:id:sprinklersim:20171031080746j:plain

「それって、やっぱり・・・この間の・・・」

「関係ない。・・・あなたにはもう迷惑掛けないから・・・」

f:id:sprinklersim:20171031072712j:plain

「じゃ・・・」

「ちょっと・・・待てよ!」

f:id:sprinklersim:20171031072734j:plain

「それどういう事なんだよ?今どこに居るんだ?俺たち・・・」

「だから・・・!あなたには・・・」

f:id:sprinklersim:20171031072747j:plain

「あなたには・・・もう迷惑は掛けないから!」

「・・・どういう意味なんだよ!」

f:id:sprinklersim:20171031072755j:plain

「話す事なんか何もない・・・もういいからほっといて!」

f:id:sprinklersim:20171031074615j:plain

「リンダ・・・!」

f:id:sprinklersim:20171031075009j:plain

謎の言葉を残して闇に消えたリンダ。

f:id:sprinklersim:20171031074959j:plain

もうどうしていいかわからない駄目親父ジョン。

f:id:sprinklersim:20171031075030j:plain

駄目駄目コンビの恋の行方は・・・!?

みたいな・・・感じでしょうか・・・ww

って事で、続きは次回です。