第37話 破綻
そんな訳で・・・
その前に、ごめんなさい。
4の方で色々動きがあるみたいですけど、ちょっと今、ストライキ中なので、このままこっちの話を続けようと思います。
だってね、拡張が年に1本ペース、追加パックも相変わらずチマチマしてるなぁって印象だし・・・次のペットが最後の砦だと思いますけど・・・犬と猫のみって話ですし・・・。もうなんか・・・とりあえずペットまではいいかな・・・ってね。
そんな訳で・・・話を戻すと、遂にバレました。
しかもジョンの息子ロバートにバレてしまいました・・・。
そしてロバートは、盗んだバイクで走り出してしまいました。
「うーむ・・・」
「先生・・・どうでしょうか・・・?」
「うん、順調ですね。この調子なら近々、退院出来るでしょう。」
「よかったぁ・・・ねぇ、ロバート。」
「でも、無理は禁物ですよ!あと、無茶もね。」
一先ず、ロバートの怪我は命に関わるものではなくて一安心ですが・・・
「ごめんなさい、うるさくしちゃって・・・」
「いえ・・・」
「ロバート、だいぶ調子いいって。」
「ほんとか・・・良かったな。」
「私ちょっと、一回家に戻ってもいい?」
「あぁ、もちろん。」
長々と続けて来たジョンとリンダの物語ですが、ここらでようやく中盤。
まだ最終話までちょっとあるので、さっさと話を進めたい!
じゃないと本当にペット発売に間に合わないかもしれない・・・それはさすがに困るので、しばらくサクサク進めます。
さて、リンダです。
夢のような旅行から帰宅して・・・あれから数日。
「駄目だ・・・気になっちゃう・・・」
「なぁ、ロバート・・・」
「・・・なに?」
「お前・・・怪我した日・・・何やってたんだ?」
「・・・なんでそんな事聞くの?」
「いや・・・そりゃ気になるからだよ、何してたんだ?」
「別に・・・いつも通りだよ。」
「いつも通りって・・・チェスと遊んでたんだな?」
「その日は、チェスとリンダさんに会いに行ってたんだけど・・・それが何か?」
「メールも来ないし・・・何かあったのかな・・・。」
「・・・リンダさんの家に行ってたのか?」
「そうだって言ってんじゃん。留守だから待ってたんだけど・・・」
「・・・寒いから隣のダイナーで時間潰したりしてた。」
「・・・へ、へぇ・・・それで・・・リンダさんには会えたのか?」
「いや、結局チェスが時間切れで帰ったんだよ。」
「あのクソ寒い中、何やってたんだろうって感じ。」
「・・・そうか。」
こんな時ってどうなんでしょう。
やっぱり後ろめたいだけに、色々考えてドギマギしてしまうのかな・・・
リンダはリンダで・・・何の知らせもないまま放置状態ですし・・・
ほんと降ったり晴れたり・・・。
「おじさん!こんにちは!」
「・・・おぅ、チェスか。今日も見舞いに来てくれたんだな、ありがとう。」
「何言ってんの!ロバートの調子はどう?」
「あぁ、元気そうだぞ。」
「よかった・・・おじさんも元気?」「あぁ・・・まぁな。」
・・・ロバートが怪我したんだ。連絡遅くなってすまない。・・・
・・・リンダ、俺たち・・・・・・・・・・・・
・・・・・・消去・・・・・・
・・・浮かれすぎてた・・・
・・・確かに、この二人・・・ちょっと浮かれすぎてました。
ただ、実際にプレイしていた頃は、それこそ、ここまでシム時間で二、三年は経過してたんじゃないか、ってくらい長期間遊んでいましたのでね・・・。
と言っても、バレないを前提にすると、あまり出来る事もなかったんですけど、
そこはやっぱりシムズ3、色々妄想をかき立ててくれるような出来事はちょくちょくありましたが、その辺はまた次回に。
話に戻って。
チェスくんも、永遠の親友がこんな事になってしまって、やっぱり心配で元気ないよね。
「はい・・・これオーロラスカイのお土産。」
「わぁ!どうもありがとう。」
「この間も来たんだけど留守だったみたいで・・・どこかへ出掛けてたの?」
「うん・・・ちょっとね。」
「そっか・・・」
「あれ・・・?チェスくん、何だか元気ないね?何かあったの?」
「ロバートくん・・・が・・・?」
「うん・・・盗んだバイクで走り出しちゃったみたいで・・・
大きな怪我にならなくてよかったけど・・・」
「それっていつ?」
「ついこの間・・・ここに来た日だから三日前かな。」
「・・・三日前・・・?」
「うん。・・・ロバート・・・なんであんな事しちゃったのかな・・・」
「・・・さぁ・・・大変だったのね・・・」
この場合、リンダって勘のいい方だと思うので・・・
多分・・・旅行とロバートの怪我を何らかの形で関連付けて考えるような気がします。
ジョンはどうでしょうか。
何となくロバートの言った事を普通に信用しそうな気がするんだけど・・・
微妙だなぁ・・・どうなんだろう。
まぁでも・・・基本的に真面目な二人ですから・・・。
「もしもし・・・チェスくん?あのね・・・
・・・この前言ってたロバート君のお見舞いなんだけど・・・」
もしかしたら・・・
このまま、何もなかったように過ごす事だって出来るかもしれません。
南の島であんなに幸せな時間を過ごせた二人ですもの、相性は悪くないと思うのです。
だけど・・・
そうしてしまうと、ジョンはきっとまた、罪悪感の塊に戻ってしまうかもしれない。
やっと数歩進んだのに・・・やっぱり不倫って一筋縄では行きませんね。
そんなある日のお話。
「・・・よし!行くぞ・・・!」
「じゃーん!今日はね、お客さんも一緒なんだーっ!すごいでしょ?」
「・・・ちょ・・・チェス・・・」
「・・・お前・・・マジかよ・・・」
「え、ロバート、お客さんておねえさんのことだってば。」
「わかってるよ・・・」
「あら本当にリンダさんだわ!すいませんねぇ、何だか大袈裟で・・・」
「いえ・・・何だか・・・お邪魔しちゃってすいません。」
「ははは・・・ほんとにリンダさんだ・・・」
「こんにちは、ジョンさん。」
「・・・こんにちは。」
「あの・・・これ、よろしければ皆さんでどうぞ。」
「まぁ!何かしら?」「ちょっとした・・・おやつです。」
「実はちょうど小腹が空いてたので助かるわーっ。ねぇ。」
「お、リンダの差し入れ?」「やったー!」
「じゃちょっとお茶の準備をして来るわね。」
「わたしも・・・手伝います。」
「やだ!なにこれ美味しそうなキーライムパイ。リンダさんの手作り?」
「えぇ・・・お口に合うかわかりませんが。」
「うちの人が好きなのよね、キーライムパイ。きっと喜ぶわ。」
「えぇ・・・そうでしたね。
以前、うちのアップグレードの際は大変お世話になりました。」
「何を仰いますか。好きでやってるんだから。いいのよ、やらせとけば。」
「それにしても、あー美味しそう!お腹空いちゃったなー。」
「おい・・・ミッシェル・・・」
「え?」
「えーっと・・・その、先生が・・・何か呼んでるみたいだぞ。」
「何だろう・・・じゃ、ちょっとここ頼んでもいいかしら?」
「いいけど・・・」
・・・パタパタパタ・・・
ミッシェルが駆ける音ね・・・病院で走っちゃいけません!けどね。
「・・・今の・・・嘘なんだ。」
「・・・え?」
「話をしたくて・・・」
「リンダ・・・俺たち・・・」
「ごめんなさい・・・急に訪ねて来たりしちゃって・・・。」
「・・・いや・・・それはいいんだけど・・・」
「どうしても・・・最後にスッキリしたくて。」
「最後って・・・?」
「あなたと・・・」
「あなたの家族を見れば・・・さすがに踏ん切りもつくかなって。」
「・・・リンダ・・・」
「・・・ごめん・・・俺たちもう・・・」
「うん・・・わかってる・・・」
「もう・・・会わない方がいい。」
「・・・そう・・・だな。」