第19話 始まりの終わり 後編
少し間が空きました。
いやー、ココから先・・・本当にこっ恥かしくて・・・。やっぱり無理、公開できねぇ・・・でも・・・と激しい葛藤が続いています・・・。
でもこの恥かしさを乗り越えないと話が進みませんので、さっそく、物語の続き・・・行っちゃえ!えいっ!!
あ、その前に、今日のテーマソングだ!
あぁ・・・こんないい曲使っちゃうのが気の毒なくらい今日の話は恥かしいんだけど・・・イメージ的にはピッタリなんだよなぁ・・・。
・・・という事で、どうかどうか・・・
さぶイボ覚悟で生温かく読み進んで下さい・・・ホントにこっ恥かしいー!!
「・・・またこんな時間・・・。」
(・・・やっぱりまだ早い・・・。)
(・・・あそこに実ってるの・・・落ちて来てくれないかなぁ・・・。)
(・・・今日で・・・最後か・・・)
(・・・わかってたけど・・・)
わかってたけど・・・
やっぱり会うと嬉しくて、会うたびに好きになっていって・・・。
「・・・リンダさん・・・おはようございます。」
「ジョンさん、今日はずいぶん早いんですね。」
「・・・早く終わらせないといけませんし・・・。」
「・・・あ、やっぱりご迷惑・・・」
「・・・?」
「・・・お願いします。」
「リンダさん・・・」
「・・・そういや・・・この間・・・」
「この間・・・楽しかったですか?」
「楽しかったですか?」
「・・・そうですか。」
「・・・あ、そうだ!今日はキーライムパイを作ろうと思ってるんです。」
「・・・ただ、ビーチのライムがまだ熟してなくて・・・。」
「・・・もしかしたら、今なら・・・いいライムが落ちてるかも・・・」
「・・・ちょっと様子見て来ようかな・・・。」
「・・・じゃ、何かあったら呼んでください・・・。」
「・・・もうっ・・・!ちょっと・・・えぃっ・・・!
・・・お願いだから落ちて来てよ!」
「もうちょっと・・・なんだけどな・・・」
「・・・こらっ!お願いだから落ちて来てってば!」
「・・・リンダさん・・・!」
「・・・ちょっといいですか?」
「・・・これ?」
「・・・ジョンさん・・・あのね・・・」
「・・・リンダさんでもイライラする事あるんですか?」
「へぇ、リンダさんでもそんな事あるんですね。」
「ちょっと早いけどお昼にしましょうか?」
「なんでイライラしてたんですか?」
「・・・イライラって言うか・・・どうしていいかわかんなくて・・・」
「・・・それは俺じゃ相談に乗れないな。」
「あれ?もしかしてこの間言ってたのって、そういう事ですか?」
「リンダさんのキーライムパイ。果物摘みのお嬢さんに聞いてって。」
「・・・。」
「・・・もちろん。誰にも言いませんから・・・。」
「やかましくてすいません。」
(・・・ダメだ・・・ずっと見ちゃう・・・。)
(・・・ほんとに大好きになっちゃたのにな・・・。)
(・・・この音・・・なんか落ち着く・・・)
「・・・リンダさん・・・?」
・・・カン・・・カン・・・
「あ、起きた。」
「よく眠ってたみたいだから。」
「あの・・・」
「・・・ほんとになんてお礼言えばいいのか・・・。」
「・・・ほんとにどうもありがとうございました。」
「・・・じゃ、もう遅いんで帰りますね。」
「・・・ジョンさん・・・」
「・・・ちょっと待ってください・・・。」
「・・・そうじゃなくて・・・」
「・・・リンダさん・・・」
「・・・ジョンさんが好きなんです・・・」
「・・・でもやっぱりジョンさんが好きなんです・・・。」
「・・・そしたらわたし・・・きっと・・・」
「・・・きっと?」
「・・・ごめん・・・」
「・・・俺も・・・」
あーぁ・・・なんて恥かしい展開でしょうか・・・。
本当に恥かしい・・・!!
・・・けど、この流れで手を出さない男ってたぶん居ないと思うので、
恥かしさを振り切って物語にしてみたら、ホントめちゃくちゃ恥かしいなぁ、おい・・・。顔真っ赤や!
ともかく・・・
このようにして、遂に・・・ようやく・・・2人の関係が始まってしまったのでした。