都会的レストラン生活のクリスマス
そんな訳で・・・
・・・何やら・・・不穏な空気ですねぇ・・・w
この、恐ろしい彼女の顔から前回の続きです。
「ちょっと!あんたたちっ!」
・・・ひえっ・・・私もすっかり忘れてました・・・w
そういやトンプソンさんって、ちょっかい出してた子が居たんだっけ・・・。
あー、駄目だこりゃ・・・w
ともかく・・・続きです・・・。
「ちょっと!何なのよその女!」
「・・・え?だからさ・・・よその店頼まれてるって言ってただろ・・・?」
「はぁぁぁ?よその店頼まれて、どうしたら女と夜道を歩く事になるのかしら?」
「・・・いや、そのつまり・・・。」
「だいたい、ちっとも電話に出ないんだから!
仕方ないから出向いたらこのザマなの?馬鹿にするのもいい加減にしてよ!」
「・・・いや、別に・・・そこまで君に関係ないだろ・・・?」
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!もういい!わたし帰る!もう電話して来ないで!」
「あの、ちょっと・・・彼女さん・・・違うんです・・・」
「何が違うってのよ!
だいたいねぇ、このオッサンと付き合ったっていい事ないわよ!
一週間に一回しか電話出ないんだから!まぁ好きにすればいいけどね!ぷんぷん!」
・・・恐ろしや。
いや、あなたの存在をすっかり忘れていた中の人とトンプソンさんが悪いです・・・w
何だか悪役押し付けたみたいになってごめんなさいね・・・。
とまぁ、雑な展開からの続きです。
「・・・ごめんね・・・また変な事になっちゃって・・・。」
「・・・いや・・・別に。」
(むしろ・・・ちょっと重かったから正直助かった・・・なんて言ったら最低だよなー・・・。)
はい、最低ですが・・・w
重い彼女と縁を切るには・・・手っ取り早い方法かなぁと・・・。
「そういや、なんでここ来たんだっけ・・・?」
「あぁ、なんか、ちょっとしたパーティーするからって呼ばれてたんだよ。」
「・・・え?でもわたしなんか居たら・・・」
「・・・きっと迷惑だよ・・・ねぇ、聞いてる?」
「ん?・・・?」
「これ・・・どうしたんだ?」
「やだっ・・!オーナーっ!まだ用意終わってないのに・・・」
「へへっ、ちょっと驚かせようと思って、みんなで準備したんです。」
「・・・あぁ、そうか、もうクリスマスなんだな。」
「そうですよー!忙しくて大変だろうと思って、勝手に飾り付けしちゃいました。」
「・・・みんな・・・」
「あ、ヤバイ、オーナーだ!」「まだちょっと早いです、準備終わってないのに。」
「・・・みんな、ありがとうな。」
「それはいいんですけど・・・」
「なぜサマンサがここに居るんですか?」
「え、だってパーティーだろ?人数居た方が楽しいじゃないか。」
「・・・だからって、なんでよりによって・・・」
「・・・あの、ごめんなさい・・・やっぱりわたし、かえ・・・」
「いいから。なぁブルックちゃん、まだ準備終わってないんだろ?
手伝ってもらったらどうだ?」
「・・・ぐぬぬ・・・オーナーの言う事には逆らえませんしね!」
「でも・・・わたし、やっぱり・・・」
「いいからいいから。じゃ、そう言う事で、飾り付け頼んだぞ。」
「あーあ、困ったなぁ・・・。」
「オーナーっ、ちょっと味見お願い出来ますか?」
「・・・自信はあるのか?」
「そりゃ・・・出来る事はやったつもりです。」
と、まぁ、クリスマスですからね、
ちょっとはそれっぽい事したいなーと思っただけです。
「でさ、こんな形でアレなんだけど、これ勝負だと思ってるから。」
「・・・どういう事?」
「君とのレビュー勝負だよ、これで決着つけて欲しい。」
「あぁ、そういう事だったのね。」
「一応、うちの新作メニュー、シェフが心を込めて作りました。」
「そっか・・・それなら・・・」
「では!いっただきまーす!」
と、緊張の瞬間。
「・・・もぐもぐ・・・」
「うん・・・」
「・・・どうかな?」
「うん・・・!」
「・・・とっても・・・」
「とってもいいお味です・・・ホントに美味しい。」
と、まぁ・・・クリスマスですからね。
頑張って良かったね、気まぐれシェフくん。
まぁ、この状況で・・・
ケチョンケチョンに貶せる鋼のハートの持ち主は、そうそう居ないと思いますが・・・w
嵐の批評家サマンサをギャフン!と言わせたいの巻、これにて完結。
トンプソンズのメンバーにとって、思わぬよいクリスマスになりました。
一方その頃・・・街の反対側では・・・
もう一軒のレストランが華々しくリニューアルオープンしました。
この日は、お世話になったトンプソンズのメンバーをご招待。
もちろんオーナーは・・・
「よっ!待ってたのよー?どう?素敵でしょ?」
「調子はどうだい?」
「うん、おかげさまで上々なの。予約がたーっくさんなの。」
「それは良かった。」
「ねぇ、でもあなたの店のレビュー、悪くなかったでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・まさか加減したのか?」
「そんな訳ないじゃない。いいお店だと思うから・・・」
「これから、いいライバルとして切磋琢磨出来たら最高ね。」
そんな訳で・・・
トンプソンさんプロデュース、サマンサのスカイゲートラウンジ・・・
こんな感じになりました。
いや、あのデフォルトの状態があんまりにもちょっとアレでしたでしょう?
ほら・・・一等地の高級バーだかクラブがこれはちょっと・・・
制作の人、力尽きるの止めて下さい・・・w
とにかく、せっかくの夜景が全然楽しめないってちょっとアレだなぁと思いまして。
初期の頃はリカラーなしがたいそうな不満だったんですけど、あまり迷う事なく家具や壁紙の配置が出来るって意味では、アリかなぁと思うようになりましたね。
あぁ、そうだ、一応ギャラリーに『スカイゲートラウンジTS』で上げています。
よければクリスマスディナーなどにお使い下さい。
さて、話を戻して。
「うわぁ!」「こんなの見た事ない!」
「これまた凝った料理を出すんですね。」
「どうせだからエクスペリメント料理を出そうと思ってな。」
「え?じゃ、これオーナーが考案したんですか?」
「まぁな。」「さっすがオーナー!」
「・・・でもこんな事して、自分で自分の首を絞めてるんじゃ・・・。」
まぁね。
でも料理のジャンルが違うから、きっと大丈夫なはずです。
そんな訳で、大仕事を終え日常に戻ったトンプソンズ。
「あぁ、この音!戻って来てくれて本当に嬉しいな。」
お店大好きなブルックリンちゃんも嬉しそう。://
今日はちょっと趣向を変えて、
せっかくなのでトンプソンズのひとコマを動画でお届けします。
動画初心者なので、見難い所もあるかと思いますが、ご愛嬌って事で。
さて、今日も順調なトンプソンズですが・・・
トンプソンさんの心は・・・やっぱり街の反対側・・・に、かな。
「素晴らしい景色ねぇ。」
「そうでしょう?生まれ変わったスカイゲートラウンジは景色もご馳走なんです。」
「特に夜景が絶景なんです。後でぜひバルコニーにいらして下さいね。」
「そうさせてもらうよ。」
「すっかりオーナーらしくってるじゃない。意外と似合ってるよ。」
「えへへ、そうでしょー?
でも実際やってみると大変なのね。やっぱり私は食べる方が気楽でいいわ。」
「本当に、ありがとう・・・こんな素敵なお店にしてくれて。」
「思ったよりいい感じに出来て、俺も満足してるよ。」
「・・・なぁ・・・この間の話なんだけど・・・」
「ん?この間って・・・?」
「タイミング・・・だよ。」
「え?わたし、また何か間の悪い事口走った?」
「そうじゃなくて・・・もし君と同じタイミングなら・・・」