ルシアノの物語
ラッキーパームスの朝。
砂漠の荒涼とした雰囲気に風車がよく似合っていて素敵な町です。
今朝もお兄ちゃんは自発的に家の掃除をよくやってくれます。
『きれい好き』な特質は付けていないので、やっぱり・・・
おばあさんのお手伝いを頑張っちゃう健気な長男・・・に見えてしまって困る困る。
そんなウィンチェスター家のお兄ちゃんと、この宿の主人の息子であるルシアノ。
お互い複雑な生い立ちを持つ者同士ですから、自然と永遠の親友になりました。
って・・・真面目な話をしようと思ってたのに・・・w
おばあさんは『ぼんやりしている』特質があるので、たまにこうやって呆けたようなアクションをしてくるので・・・正直結構、和みます・・・w
そんなぼんやりしたお婆さんのもう1人の孫、ウィンチェスター家の次男サムくん。
よっぽどお腹が空いていたのか、おもむろに・・・立ち食いを始めました。
4のシムはやたら席移動をしたがるけど、3のシムはたまによく座りっぱぐれる率が高いです。
でも、すごく美味しそうに、おばあさん特製キーライムパイを食べていましたヨ。
このキーライムパイってのが、気になって気になって、美味しそうで美味しそうで・・・一度だけ食べた事あるし、作り方も簡単だけど・・・日本でももっと手軽に食べられたらいいのにね。
朝食タイムが済んだ後は、それぞれ好き放題タイムです。
おばあさんは3の名物?新聞配達をする健気な少年少女のほっぺにメロメロ。
サムくんは近所の子供とホップスコッチ。
日本でいうところのケンケンパ!みたいなもんでしょうか。
一方その頃大人組は・・・
最近よく入り浸っている大道芸人のインディアナさんとテーブルサッカー。
おばあさんの仲良しご老人クラブ、今日はここでまったり集会かな。
最初にこのモーテル的区画を見た時に、思い浮かんだまんまの感じで遊べていてオラ結構満足です!
さて、そんな訳で、唐突ですが・・・
今日はルシアノの物語をちょっとだけ。
今はこうやって親しい仲間と賑やかな日々を送るルシアノですが・・・
その昔・・・
むかし・・・まだルシアノが幼かった頃のモーテル『シャロンダ』は、
来る日も来る日も閑古鳥がカーカー。
訳あってこの安宿の主人になった父アーロンと、幼いルシアノはいつも2人ぼっちで・・・
息子の誕生は、それはもちろん喜ばしい事でしたが、やっぱりまだ父親になる準備は出来てなかったのかな。
慣れない子育て・・・彼なりに懸命に取り組みましたが・・・
やはり勝負人の血には抗えない・・・。
抗えない・・・。
だから・・・ルシアノはこの侘しいモーテルで1人で過ごす事が多かったのです。
(もちろん、父親の留守中にはベビーシッターさんがやって来てくれますが、3のシッターさんは正直あてになりませんね!)
そんな寂しい幼少期を過ごしたルシアノですが、たまにぽつりぽつりと訪れる宿のお客・・・
みんな揃いも揃って一癖も二癖もありそうな訳アリチックな・・・
売れないバンドマンやらドサ回りの旅芸人やら・・・
なぜか、そんな一風変わったお客が集まるこのモーテル『シャロンダ』。
みんな揃いも揃って気のいい連中で・・・
いつも1人のルシアノにとっては、そんなお客に可愛がられるのはすごく楽しみだった事でしょう。
そうやって、大きくなっていったルシアノ。
あれ、そういや・・・母親はどこへ行った・・・?と言えば・・・
生まれたばかりのルシアノを放ったらかしてどこかへ消えていた母シャロンダ。
ある日ひょっこり町に戻って、たまにこうやってアーロンをたぶらかす事しか考えていなかったようで・・・。
ルシアノにとっては駄目親父よりも、もっとどうでもいい存在でしかありませんでした。
そんな駄目親父アーロンも・・・
たまにギャンブルで勝った日には、しおらしくプレゼントなど買って来たりするものの・・・
基本的にはいつも機嫌が悪いばかりで・・・やっぱりルシアノにとっては・・・
あまりいい思い出がなかったこの頃。
そんなルシアノにとって楽しみだったのが・・・
たまに宿に戻って来る気のいい連中との時間でした。
売れないまま解散してソロ転身し、これまた売れないままのバンドマン・・・や、
ハンターという職業をしている・・・らしい、優しいおじさん。
ルシアノにとっては見たことも聞いたこともないような世界で活躍する、
そんな彼らの土産話を聞くのが楽しくて。
特にハンターのおじさんは、どういう訳かルシアノを可愛がってくれたので・・・
このおじさんと過ごすのは、ルシアノにとってとても楽しい時間でしたが・・・
お仕事があるから・・・やっぱりいつかは旅立って行ってしまう・・・。
あぁ、僕はきっといつまでも1人ぼっちで生きて行かなきゃいけないんだな・・・
子供なりにそう考えるようになっていたルシアノですが・・・
人生何が起こるかわかりません。
そう、人生何が起こるかわからない!
ある日突然やって来た、その家族。
最初の頃は普通のお客として滞在していたような気がするけど・・・
その優しいおばあさんは、いつしかこの宿の従業員となり・・・
その兄弟は・・・いつしかルシアノの友達となり・・・
そして・・・
いつしか・・・ルシアノにとって家族のような存在となり・・・
そう、もうあの可哀想なルシアノは、1人ぼっちじゃないのです。
そんなこんなで、これがルシアノのちょっとした物語な訳で。
無愛想な男主人が1人で切り盛りしていた頃は誰も寄り付かなかったこの宿も、
今は近所の人達の憩いの場となりました。
主に機嫌が悪いばかりの主人は、あまり快く思っていないようですが・・・
基本的にいつも外に出掛けているので・・・鬼の居ぬ間に何とやら。
そんな風にして・・・
あの頃には想像もできなかった今の生活。
それはこの兄弟にとっても同じ事で・・・
この安宿での奇妙な居候生活は、父親と遠く離れて暮らす寂しさを紛らわせるには十分過ぎるほど楽しい生活のようですね。
まぁ、とにかく何だ・・・何はともあれ、めでたしめでたし!
てな感じで・・・
最初はもっとまったりやっていくつもりだったのに、この町の荒廃した感じの雰囲気がね、どうしてもちょっと・・・うら寂しい物語が似合う雰囲気なんだもーん!
本当に困った困ったコマドリ姉妹ヨ!