第2話 愉快なシム達
サンセットバレーの気候にも慣れてきた今日この頃のリンダ。
リンダの毎朝の日課。
まずはベッドメイキング、完璧主義者なシムですからね。
目覚めの一杯をゆっくり楽しんで・・・
「それにしても・・・ローズさんがあんな面白い人だったなんてね。」
そうそう、この間のあの日、ローズ女史と別れてからも・・・
「ほんとに明るい街なんだ・・・みんな気さくそうだし・・・これで良かったのかも・・・。」
「あれ?・・・ね、もしかして君って・・・」
「・・・え?」
「君、今度引っ越して来た子だろ?確か・・・リンダさんだっけ。」
「・・・そう・・・ですが・・・?」
「僕、ブラッドショーです。知ってるかな?」
「・・・あのブラッドショーさんですか?SF作家の?」
「そうそう、そのブラッドショー。」
「有名な作家さんが二人もお住まいだなんて知りませんでした。」
「ここは気候がいいからね、三人目の有名作家も越して来たことだし。」
「まだ他にもどなたかお住まいなんですか?」
「君の事に決まってるだろ。面白い子だな。」
「私は・・・そんな・・・作家だなんて・・・」
「いやいや、君の作品かなり面白かったよ。」
「僕とジャンル違いで正直、助かった。」
「・・・そんな・・・。」
「あれだけの作品書いちゃうと、後が大変なんじゃない?早く次は次は~って。」
「・・・えぇ・・・実はそうなんです。どうしたらいいんでしょう・・・。」
「まぁ仕方ないさ、僕も楽しみにしてるからさ。」
「これはこれはブラッドショーさん、こんにちは。」
「え?あぁコフィさん、こんにちは。」
「わしもちょっと混ぜてくれんかね。」
「・・・そうですね、どうぞ。」
「うひょー、これはまた綺麗なお嬢さんじゃないかね。」
「・・・リンダさん、こちらコフィさんです。」
「初めまして。」
「リンダさん、この人ってちょっと危ないから・・・」
「あー、はいはい・・・もういいからあっち行きなさい。」
「心配だけどほんとに行かなきゃいけないんだ・・・とにかく危ないから気を付けるんだよ。」
「・・・え?気を付けるって・・・?」
「はいはい、邪魔者は行った行った。」
「それにしても・・・」
「・・・はい?」
「ほんとに可愛いお嬢さんじゃの。」
「・・・はぁ。」
「どうかね、今度ワシと愛のベルを鳴らしてみんかね?」
「・・・はい?」
「リンダだけにリンリン~ ♪ なんちゃって~。」
「・・・まったく・・・あんたって男は・・・!!」
「・・・うへ?マズイ・・・。」
「どうしたらそんな馬鹿げた事ばかり出てくるのかしらね?」
「何じゃ、ワシはただ楽しくおしゃべりしてただけじゃないか、のう?」
「お黙り!何がリンリン~よ!音符までつけちゃって。あら、あなたね、今度越して来た方って。」
「・・・あ。はい、私リンダ・カーターといいます。初めまして。」
「・・・私はね、コーネリア・ゴス。ごめんなさいね、この人ちょっと頭おかしいのよ。」
「大体ワシは誘惑的なんじゃよ、誘惑的なシムが誘惑して何が悪い。」
「あんたのは誘惑じゃなくてただのセクハラじゃない。トリに言いつけてやるんだから。」
「・・・わかった・・・ワシが悪かったです・・・それだけは勘弁を・・・。」
「今日はとにかくこの人をあなたから引き離さないと・・・じゃ、リンダさん、また今度ゆっくりね。」
「愛のベルか・・・あの人とは鳴らせないな・・・さすがに。」
「あれ?新しく越して来た人って君?」
「えぇ・・・たぶん。」
「へぇ、可愛い顔してるじゃない。で、君って彼氏いるの?」
「よかったら俺の十五番目になってみない?」
「・・・え?十五番目って・・・あなたまさか・・・」
「ちょうど今夜は空いてるんだ。」
「あなた・・・ハンクさんでしょう?」
「なんだ、知ってたのか・・・俺の事。」
「知ってるも何も・・・誘惑的なシム界では有名なんてもんじゃないですよ。」
最終成績は14人。いや、まだまだ寿命はあるので最終ではないかもしれません。
「だったら話が早いじゃない、さっそく今晩どう?」
「せっかくですが・・・実は私も誘惑的なシムなんです。」
「なんだ・・・そうなのか・・・それは残念だな・・・俺達・・・」
「えぇ・・・どうやっても悲劇にしかならなくって・・・。」
「・・・なんだよな・・・そうか・・・じゃ・・・。」
「ごきげんよう・・・。」
ではこの物語で重要になってくるシム達の紹介を少々。
ジェロッド家です。
そしてこちらがお馴染みのゴス家。
先ほどの出てきたクリスが居る世帯、コナー家です。
こちらはブラッドショー家。
チェスター・ブラッドショー。
もう1つのコナー家。
ロバート・コナー。
その父、ジョン・コナー。
・・・。
最後に。
こちらはロシナンテ世帯。
物語には直接関係しませんが、いろんな所でちょこちょこ大活躍してもらうことになる世帯です。
そんな、この街に引っ越して来たリンダ。
相変わらず素敵な景色ですね。
「いい潮風・・・。」
「うん・・・上手くやっていけそうな気がする・・・。」