第42話 試練
春です。
メイウッド峡谷のお祭り会場で、
みなさん、それぞれ春を堪能しているようです。
ね・・・www
何事かと思いますが、ぞれぞれ勝手にこの向きで勢揃いして踊ってたので記念の一枚。
エッグハントにダンス・・・
そして、やっぱり春は愛の季節。
クラベルさんちのお父さん、妙にモジモジしちゃって可愛いというか・・・
逆に引かれるパターンなのでは?と心配なくらいモジモジしちゃってますwww
ほっぺにチュ!バージョンは初めて見ました。
よかったね、クラベルさん。
ともかく・・・
季節は春です。
「こんな所でお祭りやってるって知らなかった。」
「うちのお祭りはちょっと地味だけど、スターライトショアのお祭りは凄いらしいよ。
今度一緒に行ってみない?」
そんな訳で、粘るチェスターです。
「やぁ!ちょっと息抜きに出掛けないかなと思って。」
この子、見たまんまの純朴ボーイなので・・・意識してんのかしてないのか・・・
わりと積極的にリンダを誘っています。
リンダもまぁ・・・それまで親しくしていただけに、
やたらと無下には断りにくいってのもあると思いますし・・・
まぁ、年頃の男の子に慕われるのも、悪い気分ではないだろうし・・・
気兼ねなく男の子と遊ぶってのも、考えてみれば・・・ずいぶん久しぶりの事なのかもしれません。
「リンダさん、映画怖かった?」
「ううん・・・ふざけたホラー映画だなーって思っただけ。」
「はははっ、確かにね。」
「送ってくれて・・・ありがとう。」
「ううん・・・今度・・・スターライトショアのお祭り・・・一緒に行こう。」
「・・・うーん・・・考えとくね。」
「きっと楽しいと思うから・・・」
「・・・ね?」
「・・・う、うん・・・。」
わかった・・・!チェスくんて、母性本能くすぐるタイプなのかもしれない。
きっとそうだ・・・じゃないとリンダが誘いに乗る辻褄が合わないもの。
まぁ、いくら言い訳しても、リンダが段々・・・罪作りな女になっていて私は悲しいです。
って・・・
・・・コラッ!
真面目な話してんのに『誘惑的』なシムのアクションで茶化すの止めてもらえませんかね!
まったく・・・油断も隙もありゃしないんだから・・・。
まぁ、もうちょっと・・・リンダの決断は先延ばしにして・・・
前々回、遊びで『中年の危機』をやった勢いで・・・
『浮気してたんだ・・・』と、馬鹿正直に白状しちゃった大バカ者が彼です。
あーあ・・・
勢いで要らん事しちゃったなぁと激しく後悔しているのですが・・・さてさて?
「あ、親父?」
「・・・ただいま。」
「・・・お帰りなさい。」
あー・・・こんなのって、帰るの嫌すぎなパターンですよねぇ・・・。
わりとジョンばかりが罪を償ってる感じで、リンダの好感度がダダ下がりではあーりませんか・・・。
たぶん、この場合って・・・
奥様は必殺・無言の圧力をビシビシ行使するんだろうなーと思ったり・・・。
「・・・お袋・・・何かあったの?」
「いーえ、別に。なーんにもないわよ。」
・・・ダダン・・・ダン!ダダン・・・
ダダン・・・ダン!ダダン・・・!!
・・・もうこんな時って夫婦がどんな会話すんのか皆目検討もつかないんだもん・・・。
「ご馳走さま。風呂入って来るよ。」
「ごゆっくり。」
(・・・なーんか変なんだよな・・・?まさかバレたとか・・・?まさかな・・・。)
そのまさかなのですが・・・。
「・・・なぁ、ミッシェル。」
「・・・何かしら?」
「・・・俺たち・・・ちゃんと話し合わないと・・・」
「話すって何を?」
「・・・その・・・」
「・・・すまなかった。」
「さっさと食べてくれる?早く片付けして休みたいの。」
「片付けは・・・俺がやります。」
「あれ?親父は・・・?」
「ジョギングに出掛けたそうよ。」
「・・・へぇ。」
ジョギングってよりは、居たたまれなくなってその場を逃げ出した・・・が正しいかもしれません。
もうずっとジョンはこの調子で・・・ほんと気の毒になってきましたが・・・。
やって来たのはスターライトショア!
やっぱここはここで、明るい都会の雰囲気が素敵な街ですねー。
そんな素敵な街のお祭りを見に来てしまったリンダ。
ジョンをあれだけ悩ませといてこれはないんちゃうの・・・あまりにも不公平・・・自分で作っていて辛いですが・・・
所変われば気分も変わるでしょ・・・?って事で・・・
中年の危機に陥り、家庭崩壊の危機にまで晒されているジョンには気の毒ですが、
とりあえず、リンダには一通り楽しんでもらいます。
そうだ!デフォルトの区画をお祭り仕様に弄ってたんですけど、
どうしても後一押し物足りないって事で買ってしまったストア品のサーカス?カーニバル?セット。
陽気なお祭り気分を演出するにはいい買い物かな。
って、言っても使う写真これだけなんかい!って思わず自己ツッコミしたくなる無駄使いになってしまいましたが・・・
まぁ雰囲気ですよね、雰囲気!
パフォーマーの聖地ですから、楽しみは色々あるのがこの街の一番いいところですが、女の子のリンダは曲芸よりは・・・別の事に興味があるみたいです。
「さぁ、素敵なお嬢さんは何を占って欲しいのかしら?」
「・・・えっと・・・」
「あ・・・愛について・・・」
「よし来た!愛のことなら、この魔女っ子パリスにお任せあれ!」
「ふーーーーーむ・・・・」
「ど、どうでしょう・・・?」
「出ました!あなたは・・・今好きな人と幸せになるべき運命だそうです!」
「・・・今・・・好きな人・・・?」
「そうです!さ、早く彼の胸に飛び込んじゃえ!じゃ30シムオリオンね!毎度あり!」
今、好きな人って・・・ねぇ。
「最後までは観られないけど、ちょっとだけステージ観て行こうか?」
「わたしは・・・別に何でもいいよ?チェスくんに運転してもらってるし、無理しないようにしてくれたらいいから。」
「じゃ、ちょっとだけ・・・」
ちょっとだけ、ってわりに、ここまで来るのにえらい時間掛かってしまったわ。
まずシムフェストがバグってて、開催されても誰もステージに上がれないし・・・
物語の関係で夕暮れ前のSSが欲しかったし・・・
結局、シム時間で一週間くらい掛けてシンガーキャリアをチマチマやってました。
公式の超絶動画とかって、あれどんなテクニックで撮影してんでしょうか・・・
わりと本気でプラムボブピクチャーズに弟子入りして秘訣を知りたいです。
まぁ、そこそこ楽しそうな都会のお祭りデートみたいな写真が撮れたので良かったケド・・・
ほんとシムズ3の時間泥棒っぷりはヤバイ!
よし!
一通りお祭りは楽しんだと思うので・・・
「今日は遠くまでありがとう。」
「ううん、楽しんでくれたらそれでいいんだ。」
「もし良かったら、何か食べて行かない?お腹空いちゃって・・・」
「・・・うん、それより・・・」
「そろそろ・・・返事を聞かせて欲しい。」
「・・・あ・・・」
「ここしばらくは、おねえさんも楽しそうだったし・・・僕たちきっと・・・」
「チェスくん・・・」
「きっと幸せにしてみせるから・・・」
「チェスくん・・・ごめん・・・」
「・・・。」
「わたし・・・どうしても好きな人が居て・・・」
「チェスくんの気持ちは、凄く嬉しいんだけど・・・まだ無理だと思う。」
「・・・そっか・・・。」
「・・・本当にごめんなさい・・・気を持たせたりして・・・」
「ううん・・・」
「じゃぁ・・・帰るよ。」
「・・・チェスくん・・・」
「・・・ごめん・・・。」
あーあ・・・もうめちゃくちゃです。
シムズ3・・・何て事をしてくれたんだ!と逆ギレしたい気分になってきました。
その全てのブチ壊しの元凶がこの女です。
きっとさぞかし、罪の意識に苛まれてるのかと思いきや・・・
「30分で着く?わかりました、待ってます。」
っておーい!ピザ注文すんのかーい!!
いや、言うても、リンダにとってチェスターはあくまで年下の男の子だと思うんです。
それよりもっと悲しい失恋もありましたし、正直、今はそれどころじゃないのよ!って感じなのかもしれません。
まぁでも・・・ここらで話をサクッと進めないといつまで経っても終わらないので・・・
・・・ピンポーン・・・
「お待たせしましたー!アツアツのピザをお持ちしましたよ!」
「わぁ!いいにおい。お腹ぺこぺこだったの・・・ん?」
「あら?何か間違えてます?エクストラチーズのピザでしたよね?」
「いえ・・・そうじゃなくて・・・」
「もしかして・・・この車ってピザ屋さんのだったりします?」
「え?あれ?まさかwwwwピザ屋風情にこんないい車は必要ありませんもの。」
「・・・そうですか・・・」
(・・・やっぱりチェスくんの車っぽい・・・
変だなぁ・・・あれからかなり時間経ってるのに・・・)
・・・まさか・・・?
「チェスくん・・・?」
「こんな所で何してるの・・・?まだ夜は冷えるのに・・・」
「あのね、もし良かったら・・・ピザ頼んだんだけど・・・一緒に・・・」
「・・・好きな人って・・・前に言ってた人の事?」
「・・・うん。」
「付き合ってるの?」
「・・・ううん・・・わたしが勝手に好きなだけ・・・」
「・・・わからないな。」
「・・・え?」
「どうしてもわからないんだ・・・おねえさんみたいな人をほっとくなんて。」
「・・・そりゃ・・・わたしが勝手に好きなだけだから・・・」
「付き合ってる訳じゃないなら、まだ僕にもチャンスがあるんだよね?」
「・・・それは・・・」
どうなの?リンダ。
初めてうちに訪ねて来てくれたシム。
本屋さんで出会ったその時から・・・
きっと、ずっと一途に一途に・・・
・・・ずっと・・・
まぁそこは、リンダもバカではないので・・・
薄々・・・その辺はわかっていると思うけど・・・
だからって・・・
自分の気持ちは、そう簡単にどうこう出来る訳ではありません。
なので・・・
この際だから・・・
物理的に何とかしちゃう!
だってもうペットまで時間が余りないんですもの。
何が何でも!ペットまでには終わらせる!
てことで、続きは次回です。