都合のいい関係
今日はちょっと趣向を変えて、
全力でジョフリー・ランドグラーブの弁護をしたいと思いますw
中盤以降・・・妄想し過ぎて
『ちょっとアナタ、さっきから一体何を言っているの・・・?』
レベルにこっ恥ずかしいです・・・生温かく読み進んで下さいますようお願いします。
誰もが羨む名門家庭の・・・
ありきたりで、知られざるサイドストーリー。
どうも、ジョフリーです。
何やら巷では・・・タヌキ親父呼ばわりされているそうだね。
ははは、確かに!
私にはタヌキな一面もあるからね、そう思われても仕方ないだろう。
ご存知の通り、うちは名門中の名門一家だ。
と言っても、私の連れのナンシーの実家が大変な権力一家だったってだけなんだがね。
今日も親しい友人を集めてパーティー三昧の日々だよ。
え?羨ましいって・・・?
ははは・・・そうだろう。
何しろ私には金がある。
そう・・・金さえあれば・・・
若い女なんてイ・チ・コ・ロ。
金のないやつには申し訳ないがね、それが事実なんだよ。
だけど・・・
世の中は、決して金では解決できない問題もある。
残念だが、これもまた事実。
必要以上に華やかに振舞うのも、名門の使命といえば使命なんでね。
こう見えて結構疲れるんだよ?パーティー三昧の日々ってのもね。
でも、実際はこの通り。
このダイニングテーブルで家族揃って食事をしたのは・・・
はて・・・いつの日の話だったか。
よく『この広い屋敷が羨ましい!』なんて言われるけど、
私からすれば、だだっ広いだけで・・・空っぽの我が家だよ・・・。
よくジョギングに明け暮れる私を見つけては、
『あら、そんなに素敵なのにまだ体型管理しちゃうの?』なんて若いお嬢さんに茶化されるけど・・・
実は・・・この家に居るのが、いたたまれない気分になる事があってね。
一部ではうちを『どうせ仮面夫婦でしょ!』なんて噂されてるらしいけど・・・
残念ながら・・・
大正解だね・・・。
ナンシーは、もっぱら今は、この若い便利屋にお熱を上げてるみたいだ。
・・・もう・・・隠そうともせずに。
別にいいのさ、私だって若いお姉ちゃんと遊び回る日々だからね。
そうそう、うちの一人息子のマルコムもね・・・
あまり社交的なタイプではないけど、たまにはこうして同級生を連れて来るよ。
何しろ、一人息子だからね。
跡継ぎの事を考えると、結婚を焦ってしまう親心なんだが・・・
・・・マルコムは女の子には興味がないみたいでね・・・。
まぁ、MODを使えば同性妊娠も可能な世の中、そんなに悲観はしていないんだよ。
ただ・・・
困った事に・・・私におこぼれが回ってくるんだよな・・・。
・・・え?それも羨ましいって・・・?
ははは・・・君たちは何もわかっちゃいないね。
私のような男に近寄って来る女なんて、露骨な女か遠回しに露骨な女か・・・
まぁ・・・そんなもんばかりだよ。
挙句いつものパターンさ。
『ねぇ!奥さんといつ別れてくれるの!?』だって・・・。
私は一度もそんな話をした覚えはないのだよ。
残念だが、私にはナンシーのような強い女性が必要なのはわかっている。
ただ、私もナンシーも、男女としての関係は完全に終わってる。
でも、家を守るパートナーとしては、お互いを必要としている。
だから、適当に若い女遊んで憂さ晴らししているって訳ですよ、奥さん。
まったく・・・これが華やかなセレブ暮らしの実態なんだよ。
私は、慎ましやかでも愛のある家族が羨ましくて仕方ないね。
まぁ、人間なんて、所詮ないものねだりな生き物なのかもしれないけどね。
そうそう・・・最近知り合ったこのお嬢さんの話だけはしとかないとな。
正直、私はもう若い女にはコリゴリだったんだが・・・
このお嬢さんは、なかなか面白いお嬢さんでね。
若い女なんてのは、大抵・・・馬鹿か、賢いフリをした馬鹿しかいないもんだけどね・・・
このお嬢さんは、意外と教養のある話にもついて来るし、話術も巧みでね。
出会ってすぐに惹きこまれた数少ない女性の一人だよ。
そのくせ『こんな美味しいドリンク飲んだことないですぅ。』だって。
可愛いだろ?もっとご馳走したい気分になるじゃないか。
だけど、このお嬢さんがまたクセモノでね、これもたぶん演技だと私は思う。
ただ、演技だとしても・・・
それはそれでいいかって思わせてくれた久々の女でね。
何しろ・・・酔いも回って、おっさんもう我慢できない!
必死で口説いてた時の出来事さ。
『ねぇ、ランドグラーブさん?それって私のおじ様になってくれるって事?』
『私ね、確かにおじ様が必要なの。
それに、おじ様が面倒な事を嫌うのもわかってるの、だから面倒な事は言わないわ。その代わり・・・』だってさ、もうぶったまげたよ、そりゃ。
こんなに正式な形で『愛人契約』を申し込んでくる女ってのも珍しくってね。
ついつい勢いに流されてOKしてしまった訳だよ。
そりゃもちろん、最初は半信半疑だったよ、でも・・・
このお嬢さん・・・
本当に・・・出来るんだなぁ・・・!
プロ愛人って言葉が一番しっくりくるくらい・・・
絶妙に都合のいい女を演じてくれてるし、私を気遣ってくれるんだよ。
それがわかるから、余計に可愛くてねぇ。
例え全部演技だとしても、出演料を払ってやりたい気分にさせる女でね、
ついつい家まで買い与えてしまった有様ですよ、はっはっは。
そんな訳で、ついに愛を金で買う事に成功したってお話でした。
そうは言ってもね・・・
・・・このだだっ広い屋敷で一人夜を過ごすのは・・・
やっぱり寂しいもんですよ・・・奥さん。