第10話 お客さんが続々 その2
物語に関わるシム紹介もかねて、今日もお客さんが続々です。
「よいしょっ・・・と。」
「ふぅ~・・・やっぱりコンロのお掃除は大変!」
・・・ピンポーン・・・
「ん?」
「ローズさん!こんにちは。」
「色々進んでいるかどうか様子を見に来たの、色々ね。」
「・・・どうぞ。」
「素敵なおうちじゃない。」
「何かご用意しますから、掛けてください。」
「で、どうなの?」
「ゆっくりですけど何とか形になってきました。」
「あらそうなの!で、どんな感じ?」
「ローズさんのアドバイスのおかげで、短編を繋ぐ形で・・・」
「違うでしょ!あっちの話よ、あっち!!」
「・・・あっち?」
「全然ダメそうね・・・。」
ローズさんがアッチなんて言う時は、そりゃロマンスの話に決まってるじゃないの、
もうリンダったらほんとに鈍いんだから!
「ガンサーから聞いたわ、ライム事件。」
「もう本当にびっくりしちゃいました。」
「・・・あの話ね、本当なのよ。」
「・・・え?」
「ガンサーはあなたがかわいそうになって嘘ついたの、来年は子供が生まれないわね、この街。」
「・・・まさか・・・・・・冗談です・・・よね?」
「ほんとにおバカさんなんだから。」
「それにしてもいい陽気だこと。」
「ほんとに。」
「私も色んなことに行き詰って辛い時はよくここに来たなぁ。」
「・・・ローズさんもですか?」
「そりゃ色々あるもんでしょ?人生なんて。」
「・・・うん。」
「この街は何もないんだけど、それが逆に良かったりするのよね。」
「すっかり私もこの街の一員になっちゃたわね。」
「・・・。」
・・・ブロロロロ・・・
・・・ピンポーン・・・
「あら・・・確か・・・パーカーさんでしたね。」
「え?俺の名前、覚えててくれたの?」
「もちろん。」
「嬉しいな、俺とリンダの仲なんだからパーカーって呼んでいいよ。」
「・・・ん?」
「最近、街では全然見かけないから心配で来てみたんだ。」
「まぁ・・・それは・・・」
「せっかくだから、ちょっとお邪魔しちゃおうかな。」
「・・・ちょ・・・」
「へぇ、なかなかカワイイ家に住んでるんだね。」
「・・・今日は・・・どうされたんですか?」
「え?ナニナニ?いきなりお医者さんごっこ始めちゃうの~っ?」
「・・・はい?」
「イケナイ子なんだから、お楽しみは後でゆっくりね。」
「・・・はぁ・・・。」
どうもこのパーカーって子は序盤から勘違いしまくっているようですが・・・
まぁ話を進めましょう。
「何だか悪いね、催促したみたいで。」
「・・・いえ。」
「へぇ・・・これがリンダの部屋なんだ・・・俺達の愛の巣。」
「・・・愛?」
「ちょっと、どうしてそんな遠くに座るのさ?」
「・・・?」
「俺とリンダの仲なんだからさ・・・」
「こうやってもっと近くに・・・」
「ほんとにかわいい、俺のリンダ。」
「・・・あー・・・」
「・・・パーカーさん・・・私・・・ちょっと・・・出掛ける用事があるんです。」
「え?送って行ってくれって?俺をアッシーにするつもりなんだね?」
「・・・そうじゃなくて・・・」
「まったく、ほんとにイケナイ子。うふっ。」
「・・・もう・・・それでいいです。」
と・・・何とか家から追い出す為にやって来た街のスーパー。
上手く巻けるといいですね。
「用事って、スーパーでの買い物だったの?」
「・・・えぇ・・・パーカーさんもお忙しいでしょうからここで・・・」
「帰りも送って行ってあげるから、重い荷物持つの大変だろ?」
「それに初めてのデートが買い物ってのもなかなかいいじゃん。」
「・・・いえ、本当にここで・・・」
「家に帰ったらお医者さんごっこの続きしようね。うふっ。」
「・・・。」
ー数時間後ー
「それじゃ・・・今日はどうもありがとうございました。」
「え?送って行くって約束したもん。」
「・・・本当にここで結構です。」
「遠慮しなくていいからさ、俺達の仲なんだし。」
「・・・これ以上ご迷惑掛ける訳にはいきませんし・・・。」
「さ、帰って続きしよう、今日はリンダがお医者さんだよ。」
「・・・もう本当にやめて下さい。」
「え?ナニナニ?お医者さんごっこは嫌なの?」
「そうじゃなくて・・・」
「リンダ先生、僕ちゃんもう我慢できそうにないでちゅ~。」
「・・・もうっ!本当に・・・警察呼びますよ?」
「え~ナニナニ~っ?警察ごっこがしたかったの~っ?よし、もう逮捕しちゃうゾ~っ!!」
「パーカー・・・お前何やってんだ?」
・・・ほんとに・・・このシムは何をやっているんでしょうか・・・ってところで続きは次回に。